テレビの催眠ショーをみているとそう思いますよね。実際にああしたことができないわけではありませんが、誇張や演出が多分に入っています。また、半分以上はヤラセに等しい過大な演出と言えます。
そして、残念ながら、一般向けの催眠や催眠療法の世界でもそうした誇張や過大広告がみられます。
実際の催眠はそんなことはありません。なぜなら催眠とは日常に転がっており、毎日皆さん何度も催眠に入ったり出たりしている日常行為だからです。
考えごとをしながら自宅への道を歩いてる時、道が正しいかどうかなんて考えずにスマホを見ながら帰宅できます。
リラックスをしながら高い集中力を維持して、道のことを意識せずに帰宅できます。
またある時には、ゲームやスポーツに夢中になって、あっという間に時間が過ぎ去っていることがあります。
これが催眠です。
同様に、電車に乗って寝落ちしかけている時、自分の降りる駅に着いたら ハッ と目覚める。
これも催眠です。リラックスしながら、高い集中力を維持して 降りる駅 のアナウンスを聞いています。
催眠とは、ただ単にリラックスしながら集中している状態です。 トランス状態もその意味では催眠状態の一種です。
そして、多くの場合、起きている時から眠りに入る時に、このリラックスしながら寝ることに無心で集中し、催眠状態 を必ず通過して、眠りに至ります。
心地よくうたたねをしている状態は、起きている状態から眠りに入る途中に、催眠状態でちょうど維持できた状態です。
催眠状態は、別名、被暗示状態と呼び、言われたことを素直に受け入れる状態になっています。
家でうたたねをしている時、お母さんに お風呂はいりなさーい と言われて、なんのことか思考が働いてないのに うん〜 と生返事を返したことはないでしょうか。
とりあえずYES と言ってしまう。この状態です。
この状態に、どのような暗示の言葉をかけるか、それが催眠療法士の腕の違いの見せ所です💪
(催眠中に暗示をかけておもしろく見せるのがショー催眠や催眠術で、リラックスを深めたり、心の改善等に働きかけるのが催眠療法です。催眠療法を手術に例えると、催眠が麻酔で、暗示がオペそのものです。)
NLPという神経言語プログラミングに基づき、お客様にあったリプログラミングコードをお客様にインストールしていきます。
場合によって、後からコードを発動できるようアンカー 錨 も設置します。
例えば、セックスが怖い、という人がいたとします。
セックスが好きになる、という暗示をかける催眠療法士は三流です。
なぜセックスが怖いのか? その理由を催眠中に聴きだし、根本に近い原因に対する暗示をいれる必要があります。
催眠に入らなくても、言霊、暗示の力は大きく作用します。
プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)の処理が後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のことを指す。プライミング効果は潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴であり、知覚レベル(知覚的プライミング効果)や意味レベル(意味的プライミング効果)で起こる。前者の処理は刺激の知覚様式(モダリティ)の違いによって、それぞれのモダリティに特異的な大脳皮質によって媒介される一方、後者の処理は側頭連合野などの意味処理に関連する大脳皮質によって媒介される。
上手に使えば自分をより良い方向に変えていくことができます。